氷の心地よい音を響かせて、物憂げな表情で静かにグラスを傾ける。
こんなシチュエーションで女性が一人で飲んでるなんてすごいかっこいいと思うんですね。男なんてぐずぐずだらだら飲んでるだけだからね。さっと2杯くらい飲んでキレイに帰る。こんな女性がいたら惚れてしまいますね。
実際藤田バーにもたくさんの女性客がおります。皆様本当に素敵なんですけどもね。
これからちょっとまずい事書きますけども、聞いた話なので別に誰もそんな事思ってないって事だけ最初に申しておきます。決して僕がそう考えているとかそういう事じゃないのでね。そこんとこよろしくお願いします。
藤田バーに1人で来られる女性客というのは基本的に酒癖が悪いと聞いております。
最初は良いんですけども、飲み進めて調子良くなってきちゃうと、あーって感じになっちゃう傾向があるかと存じます。
気持ちいい感じになっちゃうと、ちゃんと藤田さんが叱りに出る訳なんですね。
もちろん客商売で水商売なもんで、お客さんが調子乗っちゃって色々やっちゃう時は藤田さんも厳しく怒る訳なんですけども、酔っぱらっていい感じになっちゃう女性客に対しては怒るというよりも叱るなんですよね。
なんというか愛があるんですね。
やっぱり人間歳を取ってくると怒られる事はあっても叱られる事って少ないと思うんですよ。場合によっては怒られる事すらないしな。
そういった意味で、羽目を外してしまった時にちゃんと叱ってくれる藤田さんがいるからこそ、気を抜いてしまうのかもしれないなと。
そう。ここで前回書いた話につながるんですけどもね。
ここに来る女性客はみんな藤田バーのというか藤田さんの娘たちなのだなぁと感じるのです。
実際もう20年以上藤田さんのお酒を飲んでらっしゃるお客様もいるので、藤田さん自身もそう感じている部分はあるのではないかなと思ったりもします。
そう思ってるからこそ、「誰か父の日にプレゼント持ってこないかなー」発言が出たんじゃないかと思うんですね。
何十年もお店やってたら、娘たちはみんな嫁に行ってしまい、必然的にお店にも来なくなり、一人、また一人と娘たちが藤田さんの元を去って、今でも通いにきてくれる女性客は本当に大切な娘みたいなものなのかもなぁと思ったり思わなかったり。まあ、勝手な想像なんですが。
社会的にもちゃんとした地位があり、おいしいお酒の味を知っている(昔教えてくれた先輩がいたか、自分でたどり着いた)という意味では、羽目を外すようなお客さんがいるわけがないと思うのですよ。
僕もそうだから思うのですけども、気が置けない場所って感じなのでしょうかね。ホッと一息つけて油断できる場所なんでしょうね。
単に昔から酒癖の悪い人が残っただけという話も無くはないですが・・・
まあ、今日の話は全部聞いた話なので。実際に見たとか体験したとか感じたとかではなく、あくまで聞いた話です。そういう事にしておいてください。
追記
読み返してみたら、なんで藤田さんが父の日の話し出したのかわかりにくかったので補足。藤田さんと一緒にテレビ見てたんですけども、テレビでいつもお世話になってる父のためにみたいなかんじで、速水もこみちと一緒に娘がお父さんにお弁当作ったりなだりかんだりってのをやっていたんですね。それ見ての藤田さんの心の叫びでした。

